抗原検査と抗体検査、PCR検査との違い
PCR検査 | 抗原検査 | 抗体検査 | |
---|---|---|---|
調べること | 現在感染しているかどうか | 過去に感染したことがあるか | |
検体 | 鼻の奥の粘膜や、口内の粘膜など | 血液 | |
判定時間 | 数時間 | 15分前後 |
抗原検査とは
PCR検査はRNAを増幅して検出するものですが、抗原検査は新型コロナウイルスに対する抗体を用いて抗原を見つける検査です。
※抗体は、抗原に接すると抗原抗体反応で強力にくっつくのです。
PCRと違って標的を増幅させることは出来ないため、検出にはより多くのウイルスが必要となりますので、PCRに比べて感度が劣ってしまいます。
しかし、抗原検査には
・15分程度で結果が出る
・特別な検査機器や試薬が不要
という大きな利点があります。
※新型コロナウイルス抗原検査は、2020年5月に保険認可された検査方法です。
抗体検査とは
PCR検査と抗原検査がウイルスそのものを検出する検査方法なのに対し、抗体検査はウイルスに感染した人の体内で作られた抗体を検出する方法になります。
つまり、抗体検査はその人が過去に感染した痕跡を探す検査であって、今感染しているかどうかを調べる検査ではありません。
IgGとIgMというのが抗体のことです。IgGもIgMも、発症9日後くらいから上がり始め、約2週間半でピークに達します。
IgMの方は発症後6週で下がってきますが、IgGの方は6週後でも高いままになります。
IgM陽性は、過去数週間以内の感染を示す。
IgG陽性は、過去数年以内の感染を示す。
抗体検査によって判断できるのは、以上2点になります。
今現在ウイルスに感染しているのかどうかを判断するものではありません。